10月24日金曜日 CARTIER

また大英博物館へゆきました。今日のお目当ては、特別展示の"CARTIER 1900-1939"を観るためでした。残念ながら、中では写真が写せないのでその美しい展示品の数々をお見せできないのですが、その内容をレポートします。この展示は来年の2月までやっています。

創始者Lois-Francois Cartierは宝石商として店を始めます。そして息子に引き継いだ時には宝石商と言うよりは、すばらしいデザイナーそして製作者になっていました。

カルティエは宝石の土台をできるだけ薄く、まるで宝石が浮いているかのように見せるため、プラチナを使うことを考えます。それにより宝石の美しさをひきだす、デザインが可能になったのです。

この展示ではその製作過程もみることが出来ます。まずデザインをかき、色をつけ、そのあと石に実物大をほります。そしてそれらの行程はきちんと写真に撮られ、革のファイルに保存されるのです。

2代目のカルティエは三人の息子達にそれぞれロンドン、パリ、ニューヨークを任せます。そして今はインドからモスクワにまでその支店を広げるようになりました。

初期の頃の最もゴージャスな展示品には無数の小さいダイヤモンドと、大きなものを組み合わせた、美しい首飾りなどがあります。そういうものは大抵TWO WAYに利用できるもので例えばまん中にあるダイヤをはずしてそれだけペンダントヘッドにできるとか、首飾りの装飾の一部を取り外してブローチにするとかです。なかなか素敵な工夫だと思います。

今はバニティーケースと言うと化粧品などを入れる小さなバックを想像しますが、昔のバニティーケースはたばこの箱くらいの大きさで、厚味はたばこの箱の2倍くらいでした。この中には小さい仕切りがあり、鏡が付いていて、たばこ、頬紅、白粉、小さな口紅がはいるようになっています。なんとも可愛らしく心を奪われました。昔の女性はこんなものをもって歩いたのですね。なんとこのケースはカルティエが日本の「印篭」からインスピレーションを得たと言うから驚きです。

彼のデザインしたもので面白いものにマジックウオッチがあります。これはクリスタルに時計の針が浮いているもので「メカ部分はどこにあるのだろう?」と一瞬思いますが実はおもてとうらで切り離されていてまん中に鏡がはさんであるのです。これも様々なデザインがありました。

それから流れとして、スフィンクスなどをデザインしたエジプト的なもの、インドっぽいもの、それから日本的なものといろいろな国に彼は触発されます。それらをまとった女性の写真があるのですがインド的なデザインでも美しい宝石に彩られたそれらは、エレガントなドレスにぴったりあっていました。

日本的なもののなかでもマジックウォッチがあるのですがその上になんとクリスタルのビリケンさんがのっているものがありました。私には通天閣から「しあわせになれるでェ」「儲かるでェ」と言うビリケンさんの声が聞こえてしまって思わず笑いそうになりましたが、他の見学者はそんなことは気付かないので「すばらしい・・・」とため息をついていました。カルティエはいったいどこでこのデザインをみたのか本当に興味がありますね。

ところで大英国博物館のお土産売り場って本当に面白いものが売っています。今日はこんなの買っちゃいました。「古代エジプトビーズキット」。箱には古代エジプトの横向き女性が針と糸を持っています。私はこれで我慢しよう。

夜はやはり大英博物館のそばのMUSEUM STREET CAFEでとりました。ここは小さいですが感じの良いレストランで食事もとてもおいしく、本当にお勧めです。

MUSEUM STREET CAFE: 47 Museum St.,WC1 TEL:0171-405-3211