10月1日(日) 「日の名残り」の舞台へ-1「日の名残り」は英国に帰化した日本人カズオイシグロの作品で、「モーリス」「眺めの良い部屋」などのイギリスの上流階級のドラマを得意とする、ジェームズ・アイボリー監督によって映画化されました。この映画は「崩れゆく英国貴族社会」と、その中に生きた執事の人生を描いた物です。執事の役は名優アンソニー・ホプキンズ(羊たちの沈黙のレクター博士です)で、すばらしい演技を見せています。
ジェームズ・アイボリー監督のとる映画は本当に美しく、特に英国の田園風景と絢爛豪華な貴族の生活には目を見張る物があり、私は大好きです。この映画の中に出てくるお屋敷はまるでお城のようで、巨大な本棚や、使用人が出入りする秘密の出口など、見所がたくさんあります。これらはイギリス郊外のお屋敷をいくつか使って撮影されたそうです。
あまりガイドブックなどにも載っていなかったので、色々調べて、お屋敷の外観に使用されたナショナルトラストのDYRHAM PARKと、アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの有名な階段のシーンが撮影されたデボンのPOWDERHAM CASTLEに行ってみました。どちらもあまり観光地化されてはいないので、交通の便はあまり良くないのでは無いかと思います。これからお出かけになる方はレンタカーでいらっしゃることをおすすめします。
DYRHAM PARKはバースの北約10km、エイボン州にあるナショナル・トラストの公園です。
大きな駐車場に入るとそこからはお屋敷は見えません。しかも青々とした丘陵地帯に牛が沢山のんびりといるので、どこにあるのか心配になってきますが、シャトルバスが出ているのを見つけました。お屋敷は丘の一番下の部分にあり、10分ぐらい歩くのです。私は行きは歩いて、美しい風景を堪能することにしました。芝の道なので、ちょっと転んだりしながら、お城が近づくのを楽しみました。まるで埋もれているようです。
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| 坂を下りながらちらっとお屋敷が見えてきました。だんだん大きく見えて来るに釣れて、映画の冒頭部分を思い出します。 | 坂を下りると、蜂蜜色のお屋敷に到着しますが、この見えている部分は温室になっていて、居住部分はこの裏に回って一段低くなっているところから入れます。 |
お屋敷の外観は映画の冒頭部分と、アンソニー・ホプキンスの父親役の老執事が倒れるアフタヌーンティーの場面で見ることが出来ます。
このお屋敷の中も重厚な英国らしい作りで、なかなか見応えがあったのですが、やはり私は坂を下りながら、映画で見た田園風景とお屋敷がだんだんと近づいてくる様子に、一番どきどきしました。お屋敷の中で一番心に残ったのは、騙し絵のような絵画で、大きな扉の向こうに臨場感のある家の様子がえがかれた物で、さっと見ると気づかないかもしれないほど、うまく飾られていました。あとは出口にほど近いキッチンも面白かったですね。
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| これが騙し絵。どこからが絵かわかる? | ミルクやチーズを貯蔵していた部屋。 素朴でかわいい感じ。 |
他のお屋敷などと同じく、ここにもかわいいおみやげやさんとクリームティーを出してくれるカフェがあります。
バースからDYRHAM PARKの看板を探しながらドライブしていると、その途中にあった目を引く看板。いかにもイギリスっぽいティーショップです。店の前には何台も車が止めてあって、はやっている感じ。木の扉を開けると、寒かったのでさすがにオープンスペースでお茶をしている人はいなかったけど、お店の中はにぎわっていて、活気がありました。おいしそうだぞ!!
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もちろんスコーンも食べたかったのですが、行ったのがランチの時間帯だったので、私はシェファーズパイ、友達はコテージパイをオーダーしました。どちらもマッシュポテトの中に私のはラムの挽肉グレイビーソース、友達のは牛の挽肉が入っていました。私はコテージパイの味の方が好きだったかも。でもほっこりあたたかく、野菜とぱらっとしたライスの付け合わせもおいしくて、大満足でした。
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| 店の内装はカントリーっぽい暖かいインテリア。 奥にはテラス風の部屋もあり、そちらの方が混んでいました。 |
写真を撮ってくれた親切な老夫婦。このあたりの方々みたいでした。私のデジカメをほめてくれました。 |
日本でなら、ランチの後にスコーンの一個くらい行けるのですが、英国の食事は量もたっぷりなので、お菓子類は次回のお楽しみと言うことにしました。とてものんびり出来るお店だったので、是非又行きたいです。
Tollgate
Teashop: Oldfield Gatehouse Dyrham Park, Tel; Bath 891585