3月29日 日曜日 DEVON

土曜日の夜からアガサクリスティーのゆかりの地、さらにはクロテットクリームの産地デボン州に行きました。この旅行は当初目的にしていたことはほとんど出来なかったけど、予想外にいいこともあった面白い旅行でした。

まず第一の目的地、アガサが新婚旅行で滞在したというトーキーグランドホテルで宿をとりました。トーキーはロンドンからは車で高速道路を通って行くのですが、高速を抜けてからもしばらく山道を走り、いきなり海岸線が開けるのです。そしてその海岸線にはとても素敵なライトアップがしてありましたので、「わぁっ」っと感激してしまいました。クリスマスにツリーにつける豆電球のような物が海岸線に沿ってまるでフリルのように張り巡らされているのです。

その海岸に面して、グランドホテルはあります。まるで湘南海岸のようです。

着いたのはもう11時でしたので、とりあえず部屋でルームサービスをとりました。部屋は直前に予約したせいかその日「ディスコ会場」になってる場所の真上で、うるさくて仕方ありません。でもまあそのうちに終わるだろうと思いルームサービスを待ちました。ところがサンドイッチを持ってきてくれたボーイさんが部屋に入った途端「この部屋がこんなにうるさいって知っていましたか?」と聞くので「知らなかったけど、何時に終わるの??」と答えたら「部屋を変えるように係りに言ってあげる」と言って出ていきました。5分くらいして帰ってきた彼は「アガサクリスティースイートを使ってください」と言ってそのホテルで一番有名な部屋へ案内してくれたのです。

そこはアガサクリスティーが新婚旅行で何日か滞在した部屋で海岸線が美しく見えました。入り口からして他の部屋とは違っていて、ダブルベッドとツインベッドの部屋のツーベッドルームに、もちろんリビングルーム、キッチンとダイニングルームまで付いています。ホテルの部屋と言うよりは高級マンションという感じ、アガサクリスティーと同じ部屋に泊まれるなんてなんて幸運なんでしょう。でも少し不思議な感じがしました。左の写真は入り口です。

 

上の2枚はリビングルーム。窓の間にアガサの写真が、本棚には彼女の小説が入っています。

 

左の写真は窓からの景色。右はダイニングルーム。

次の日、日曜日は沢山行きたいところがあったので早くホテルを出ましたが、肝心の目的地、アガサクリスティールームのあるというトア・アベイ、彼女に関しての常設展のあるというトーキー博物館も4月からだと言うことで閉まっていました。「今日から夏時間なのに・・・」とぼやきながらもその界隈の美しい公園を散歩しました。(これらの写真はトア・アベイで撮った物です。)

 

それからもう一つの目的地ダート・ムーアへと向かいました。この自然の美しい荒野地帯はホームズの「バスカヴィル家の犬」や、ミス・マープル(アガサの推理小説の中に出てくるメインキャラクターで小さな村のおばあちゃん探偵)の舞台になった小さな村(WIDECOMB村)、アガサが「スタイルズ荘の怪事件」を執筆したムーアランドホテル(HAYTOR村)などいくつか見所があります。ところがダートムアに入った途端深い霧で景色が全く見えません。それでも何とかしてムーアランドホテルを探しだし、「クリームティー」にありつけました。ホテルはロンドンにあるようなファッショナブルな物ではありませんでしたが、「いかにも美味しそうな」物が出そうな予感がしました。さて、出てきたクロテットクリームは濃厚なる黄色で、イチゴジャムも美味しく、スコーンは温められておりこれもとても美味しかったです。帰国を前にして大好きなクリームを求めて「ここまでやってきたよ」という感じがしました。しかも一人3ポンド。その後ミスマープルの村に行って、家用にクロテットクリームを買いました。このウィディコム村でもあまり景色は見えなかったのですが、澄み切った空気とポニーが勝手に道路をポクポクと歩いているのが印象的でした。夏にもう一度ゆっくり来たいと思い、最後の目的地レースのふるさとホニトン(HONITON)へ向かっているとダートムアを出る直前に、CARDEW POTSの工場に出くわしました。

この会社はイギリスに来たことのある方ならおそらくご覧になったことがあると思いますが、面白いポットを作っている会社で、たとえば「おもちゃ箱」や、「書斎」というテーマのポットを作っていて、大きさも色々ありコレクターズ・アイテムになっています。私は一番小さい飾り用のポットをずっと集めていて、(「洗濯機」「ピクニック」「化粧台」「クリスマス」「時計」「冷蔵庫」などなど)しかも日本で買っていたのに、こんなところに工場があったのかと嬉しくなってしまいました。この工場の中では製造現場も少し見られるし、自分のオリジナルのマグを作るコーナー(日本の楽焼きみたいな物)カフェ、半端もの売場などがあってとっても面白かったです。日本人はいなかったけど、現地の人に大人気みたいでした。

 

こんなに沢山あって感激!

最後にHONITONによってアンティークレースを買おうと思ったのですが、この町は日曜日はすべて店を閉めているようで仕方なくレース屋さんの写真をとって帰路につきました。

でもスコーンのふるさとデボン州は素敵なところ。ゆっくり避暑にもう一回行ってみたいところです。